創業昭和26年、その当時のままの味が健在~122杯目福寿

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福寿
東京都渋谷区笹塚3-19-1
電話 03-3377-2615
営業時間
[月・水・木・金]
15:30頃~21:00頃(売切終了)
[土]
13:30頃~21:00頃(売切終了)
[日・祝]
12:00頃~21:00頃(売切終了)
火曜休み
白山から笹塚へ。
先週振られた店へ行く。
創業は1951年(昭和26年)の「福寿」。
永沼と行っていらいだから、20年ぶりかな?
あの時も戦後のイメージそのままの店だったが、あのまま今だに残っているのを確かめたくなり、行ってみることにした。
雨は激しくなってきた。
笹塚から7分ほど歩く。
膝下が大分濡れてしまった。

13:38着。
白地に赤の暖簾が出ている。
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やってるぞ。
外観は昔のまま。
傾いている。
地震がきたら、ドリフのセットのようにこわれてしまいそうだ。

店内へ。
カウンターにびっしり丸椅子が差し込まれてる。
こりゃ全員は座れない。
4人テーブルが3つ満席。
カウンターに1名。
入口に給水機。
冷水ついで、カウンターへ。
店主が先客のを運んできたタイミングで注文言おうとしたら、「後で伺います。」だって。
しばらく待つ。
この古い茹で釜も昭和26年生まれなのか?
正面に大きなテレビ。
音は出ていない。
BGMが流れている。
それがジャズなのが、この店に不釣り合いなので面白い。
どこにスピーカーがあるんだ?
音がかなりいいから気になる。
カウンターに胡椒、塩、酢、ラー油があるが、酢は空ビンだし、ラー油は干からびてしまっている。
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何年も使ってなくて、置きっ放しにしてるようだ。
店主が「どうぞ。」と声をかけてくれたからオーダー。
五目ワンタンメンを注文。
壁のメニュー表をにはないから、幾らかわからない。
私の後に客がどんどんランダムに入ったのに、店主はちゃんと順番を把握しているのはキャリアが成せる技か。
「ご馳走さん。」
「ありがとうございます。」
先客が自分の食べ終えた丼を持って奥のテレビの台にしているテーブルに向かっていく。
テレビの前に食べ終えた丼を置き、そこにお金を置いて自分で釣りをとって帰っていった。
ここの常連なのかここの店のシステムなのか。
20年前自分が食べた時こういう風にしたかと言う記憶はない。
次食べ終えたお客は常連ではなさそうだが、店主が指示をしてテレビの前に代金を置いて、釣りを自分で取って帰るように話していた。

さて出来上がり。
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店主は茹で釜の遠く奥から私に丼を突き出した。
立ち上がって受け取る。
いろんな具材が微量に入った五目ワンタン麺だ。
麺を引き出す。
街の食堂にあるような黄色い細ちぢれ麺と似てるが、色がどんよりくすんでややネットリした食感が違う。
ほのかにカンスイの香りがする。
絡んでくるスープの味は豚肉の出汁スープに似ている。
蓮華がないので丼に口をつけて飲んでみると、生姜の香りと何か深い野菜の出汁も感じる。
まったりとしていて最後に甘みを感じる。
ワンタンは具が入ってない、皮のみだ。
まるで「凪」の「一反も麺」みたいな。
それでいてその皮に黒いスープがしっかり染み込んでいくから、とってもうまい。
チャーシューは破片みたいのが2枚入ってる。
赤みでパサパサなところにスープがうまく染み込んできてるからこれもまたうまい。
そして古めかしい味わいで昭和を感じてしまう。
椎茸は甘露煮の味がする。
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この椎茸は、ラーメン全体の味のバランスからいって独特な個性を放っているが違和感なく感じられる。
それはこちらの先代が日本そば出身。
椎茸は「しっぽく」や「おかめ」に入ってるものと似ている。
さらにかまぼこやゆで卵が入ってるのも、それに通じるものがあると感じる。
味玉じゃなくゆで卵だと言うのも蕎麦屋がルーツにあるからではないか。
もやしとメンマも入っているのだが実に微量でほんと数本ずつって感じ。
ただその数本ずつの味がめちゃくちゃうまい。
これは上五目ワンタン麺にして量を多くしてその味をしっかり確かめたいものだ。
麺を食べ切りスープもしっかり飲みきると丼の底に日本一の文字。
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「ごちそうさま。」と立ち上がると、店主「670円です。」
店主麺あげ中だから、先客の常連同様食べ終えた丼を持っていき、自分は洗いのシンクの中に直接置いた。
店主「すみません、ちょうどありますか?お釣りもちょうどありますか?330円です。」て言っている。
テレビの前に1000円札を1枚置き330円をとって店主へ「330円貰いましたよ。」と言って店を出た。

今日の1杯が最後の1杯とならないように。
まめにここに食べに行きたいと思う、貴重な味だった。
店主はここに住んでいるのだろうか。
店の横に回り込むとどうも住まいのようだ。
このまま200年も300年もここにこのまま重要文化財のように存在してくれないか。
そんなことを思ってしまった。

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